2010年3月11日木曜日

おばあちゃんのおまじない

嫁です

前回 なぜ宿なのかを 書こうと宣言しましたが
気分が 変わりましたので やめます 笑

そうです わたしは スーパー気分屋かな(^-^)

変わらないのは 何があってもだんなさんのそばに
いるってことくらいでしょうか・・

2カ月ほど前 小さい頃から たくさんわがままを 
聞いてくれた 祖母が亡くなりました 享年81歳

それは 私たちの 結婚式の5日前のことでした

癌が宣告され 手のほどこしようがない事実
それでも 当初の余命では 今年の春くらいまでは
元気。。のはずでした 

一時入院を乗り越え 去年の暮くらいまでは 
本当に病気なのかなって
このまま治るのかなって 思うくらい元気で
お医者さんの言葉も信じられないくらいだったのですが

今年に入り 急に容態が変わりました
余命2週間と両親は言われていたそうです

2週間というのは ちょうど 私たちの結婚式の日

両親は 私に余計な心配はさせまいと
それは秘密にしていたようです

結婚式に出席することを 糧にがんばっていた祖母 
そして その夢が叶いそうにないことを 
なんとなくわかっていた祖母

結婚式の10日ほど前 お見舞いに行った際

病床でやっとの思いで呼吸をしていた祖母
でるかでないかわからないような かぼそい声で
「ぉめぇでぇとぅ・・・・」といいながら その手から
しっかりと渡してくれた ご祝儀袋

当日に持っていくことが 不可能だということを伝える 
悲しいその顔

前撮りの花嫁姿の写真を見せたときの うっすら笑顔

そして これまではとくに大きな病気もせず 最期もくるしまず
ゆっくりと幕をおろした81年の人生

今は私も気持ちの整理がついていますので
こんなふうに書けますが

祖母は 幸せに人生を生き抜いたと思うんです

先日 49日の法要で祖母の家に行きました
そこのトイレのちょうど座った目の位置に
こんな小さな 祖母の手書きの張り紙を発見しました

【オンー黒田のうんぢやく 3回】

何を意味するのかは 想像にお任せします 笑
家族も親戚も誰ひとり 祖母が言いたかったことの
本当の意味はわかりません

祖母は京都が大好きで 毎年春には
欠かさず行っていました

幸せに生きた証をみせてくれた、そんなふうに
感じることのできる この不思議なおまじない

京都で宿をはじめたら トイレに張り紙するんだ、絶対。

来てくれたひとが 幸せになるような気がするよ 

ありがとうね おばあちゃん

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