2010年8月18日水曜日

だんなさんのおたんじょうび

嫁です 

昨日はだんなさんのお誕生日でした
32歳です 
数か月間 私が体調を崩していたので 
昔は 週2,3回ふたりやときには友達を呼んで 
ワインパーティをしていたのですが

なかなか 本格的に復帰できず
ひさしぶりに がんばって料理に励みました

台所にはクーラーがないのでおそらく40℃くらいに
温度は上がり 全身から汗が流れて
普段汗など 流したことがないので
びっくりしましたが だんなさんの喜ぶ顔が
みたさに われながら 我慢強く  2時間ほど
がんばりました 痩せたかな

今回はヘルシーケーキを作ってあげたく
おからケーキにも初挑戦 
おから以外に 粉などは一切使わず
なんとも ヘルシー それに最後は 炊飯器でポチで出来上がり
おからは食物繊維も豊富で栄養もたっぷりで文句なし

ダイエットや体質改善などに興味のない方は
そりゃぁ普通のケーキのほうが おいしいかもしれませんが
わたしたちは ほぼほぼ普段から ベジタリアンに近く
ヘルシーをモットーとしているので
こんなにもヘルシーなケーキなんて と大興奮 

基本 私が作ると なんでも おいしいと 
いってくれるので うれしいですが 
本当の気持ちを探りたくなる ちょっとめんどくさい私が
少しいるので そこは私も努力

でも お料理って本当に気持ちでおいしくなるんだよなぁ
だんなさんに作るたびにそして 食べてもらうたび 身にしみる

西大路御池の1階では ちょこっとバーをしてみたい
長年の夢ですね お料理はだす予定はないけれど
少しでも 余裕があったり したら
おからケーキとか たくさんのアレンジおつまみも
出してみたいな 試食って感じで

 

2010年8月3日火曜日

京都のお宿に学ぶ3 〜吉水


ダンナです。

銀座「吉水」の女将である、中川誼美さんのお話を聞きに行って来ました。

ちょっと検索すればネット上でもわんさか、彼女のインタビューは掲載されているので、興味のある方はご一読いただきたいのですが、1998年から京都の円山公園で、京都吉水を開業(お宿としてはかなり後発)。その後、銀座と、綾部と3つのお宿へ拡充されています。

「宿を京都でやろうと思っているんだ」と周りに発信していく中で、別の知り合いから、それぞれ吉水の女将のことを紹介され、これは是非一度じっくりお話を聞きたい!と思って、アプローチをして実現した面会。嫁と一緒にお会いしてきました。

ご挨拶をしてから、彼女が開口一番言ったのは

「ビジネスでやるなら、私の話は全く参考にならないわよ」

もちろん彼女は経営者だから、ビジネス面もきちんと考えているとは思うが、彼女は「宿業」が目的ではなく、理念の実現がまずありきなのです。

その理念とは、「ちょっと前の日本の暮らし」の実現。

ロハスとか、エコとか、オーガニックとか…。彼女の口から、そんな横文字は出てこない。

「横文字使うから、わけ分かんないのよ。」

サバサバ、ちゃきちゃきとした口調がとても心地よい。彼女はまず、ご自分の暮らしから徹底しています。シャンプーは使わない、電子レンジを使わない、添加物や、化学調味料は使わない。テレビは見ない…。そして、自宅の掃除、洗濯、炊事。

3つもの宿を経営していて、取材もひっきりなしで、さらに築地で朝市のプロデュースなどで、多忙を極める生活でも、絶対に手を抜かない。中川さんいわく、

「自分の身近な生活をちゃんとできない人に、他人の世話などできるわけがないのよ」

(う...。耳が痛い)

その理念が、宿作りにおいても一貫しています。

●無農薬のい草を使った畳

●珪藻土を使った壁

●竹枠を使った障子

●オーガニックなお布団

●その日届いた無農薬野菜のお料理

●テレビは置かない。

●アメニティも置かない(これは頼めば用意してくれるが)

きちんと人の体にいい、「当たり前の物」を置き、(彼女は「こだわり」と呼ぶ事を嫌がります)無駄なもの、ゴミになるものは一切置かない。

それが「ちょっと前の日本の暮らし」。

宿の部屋の作りは、見た目には地味と言っていいと思います。上記の事だって、素人には言われないと分からない。でもそこには、見えないところにまで妥協しない、意志を確かに感じるのです。

そして、吉水がやはりすごいのは京都において、かなり後発なのに(上述したように開業から、まだ12年しか経っていない)、その波及力がすごいということだと思います。

今や彼女の元には、国内外から、取材や講演依頼がたえません。ちょっとネットを調べるだけで、たくさんのインタビューが出てくるし、テレビ東京の「ソロモン流」でも紹介されました。

海外のメディアでも絶賛されていて、某ランキングでは、リッツカールトンに次ぐ2位が吉水。そしてデンマークの宿泊施設向けの環境認証「グリーンキー」もアジアで第一号で取得。クチコミがクチコミを呼び、連日外国からの宿泊客が絶えないと言います。

さらにすごいのは、吉水は、京都の観光協会とか、お宿の組合とか、そういうものには加盟していないということ。京都という閉鎖的な地で、強い意志を貫く孤高の存在なのです(かっこいい...)。それでも、その明確で強い、ぶれない思想は伝わり、共感を得ていくのです。

具体的な開業の準備についても色々とアドバイスをもらいましたが、

「まずは夫婦間でよく話し合って、ぶれない明確なコンセプトをつくりなさい」

と再三アドバイス頂きました。

そして、最後に

「はっきり言ってお宿業でビジネスをしようと思うなら辞めた方がいいわよ。でも、毎日がこんなに楽しい事もないわよ。京都に土地があって家があるなら、お野菜を庭で育てて食べたらいいのよ。それってとても贅沢なこと。そんな暮らしも、2人で楽しみなさい!」

とても厳しく、でも愛に溢れたアドバイス。素晴らしい時間を頂きました。

この出会いに感謝したいと思います。

ダンナ